実験動物慰霊式

埼玉大学では教育、研究のために多くの動物が実験に供されております。その為、動物の御霊に感謝し、安らかな眠りを祈るべく実験動物慰霊式を開催しています。

慰霊の言葉

 本日、令和6年度・埼玉大学実験動物慰霊式を挙行するにあたり、 利用者を代表し、生命科学研究のために貢献された諸動物の御霊に対し、謹んで慰霊の言葉を申し上げます。

 埼玉大学において、令和5年度もマウス、ラット、スンクス、ウズラ、ウシガエル、ネッタイツメガエル、アカハライモリ、イベリアトゲイモリ、ゼブラフィッシュの多くの御霊が教育・研究のため実験に供されました。これらの実験動物によって、生命科学分野において、多数の研究成果が得られると共に、学部・大学院の教育に多大なご貢献がありました。
 こうした実験動物の尊い犠牲の上に埼玉大学における教育と研究がある、ということを、直接動物実験に携わる一人一人が自覚すると共に、これらの実験動物への深い思いやりと感謝の念を常に持つことが重要といえます。
 動物実験に携わる者の責務として、我々は実験動物の負担を最小限に抑えるために、動物実験の基本である3Rの原則、すなわち「代替法の利用」、「使用数の削減」、そして「苦痛の軽減」に基づいた実験の実施に努めなければなりません。犠牲になられた動物の御霊に報いるためにも、得られた研究成果を社会に発信、還元すると共に、教員は生命科学分野において優秀な人材を育成し、学生は本分野でさらなる研鑽を積むことで、社会にさらなる貢献ができるよう努めて参りますことを、ここにお誓いいたします。
 最後に、教育・研究のために犠牲となられた動物の御霊に対し、謹んで敬意と感謝の念をお示ししますと共に、安らかな眠りにつかれることを祈念し、慰霊の言葉といたします。

令和6年11月7日

埼玉大学 大学院・理工学研究科・生命科学専攻・生体制御コース
埼玉大学 理学部生体制御学科
弥益 恭

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